伝統技法で生み出される木目金の結婚指輪

私達は、木目金の指輪ほど結婚指輪にふさわしい指輪はないと信じています。まずお客様のお話をうかがい、重ね合わせる金属(プラチナや金、銀など)を選びます。それを重ね合わせて接合させ、鍛えて木目の美しい模様を織り出し、指輪に仕立てます。1651年(慶安4年)、江戸時代前期の世にあって正阿弥伝兵衛(しょうあみ でんべい)によって考案された木目金は、匠の心技体が生み出すただ一つの芸術品と言えます。高温で赤くなった金属を金槌で叩き、鍛え、鏨(たがね)で模様を彫り、金槌で薄くする事で木目状の模様が浮かび上がってきます。その木目金の技法で生まれた手作りの結婚指輪は、これから共に歩み、時間を刻む二人を象徴する指輪にピッタリだと信じています。大量生産できる鋳造法(ちゅうぞう)と違い、鍛造法(たんぞう)で作られる指輪は、時間がかかる手作りです。その世界に一つしかない模様を表す指輪は、結婚そのものと言えるのです。木目金という言葉は、広く世の中に知られているわけではありません。木目金は、その美しさに惚れた職人たちが江戸時代から継いできた伝統技法です。これを絶やすことなく後の世に残していくには、木目金の美しさで人を感動させるしか道はありません。心から木目金の美しい結婚指輪をおすすめしたと強く思っています。