マリー・アントワネットの宝石箱

木目金の結婚指輪にもダイヤモンドを飾ることもありますが、ちょっと手作りで指輪にするには、ケタ違いのダイヤのお話をしましょう。

有史以来の絶世の美女が、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町と言われていますが、歴史に残る宝飾品の女王となれば、やはりルイ16世の妃であったマリー・アントワネットということになるでしょう。彼女は、オーストリア神聖ローマ帝国の王女として生まれ、政略結婚のためわずか14才でフランス王室に入ります。その後フランス王室女性のトップとなったのは、わずか19才の時でした。様々な伝説を持つ浪費癖・派手好きのマリー・アントワネットでしたが、宝石のお話で一番に出てくるのは、

「呪われた青いダイヤ」とも呼ばれたホープダイヤモンドでしょう。1668年にフランス王ルイ14世が手に入れた時の大きさは、112と3/16カラットという卵ほどもある大きなダイヤでした。この当時は、「ブルーダイヤモンド」と呼ばれていましたが、この宝石を継承したマリーアントワネットはその呪いのためでしょうか…37才でこの世を去ります。マリーアントワネットの処刑後も所有者はダイヤの呪いによって不幸な死を迎えるという都市伝説が語り継がれます。

その後アメリカへと渡ったこのダイヤは、1887年所有者となったフランシス・ホープによって今の呼び名である「ホープダイヤモンド」と名づけられます。更に所有者を転々としたこのダイヤは、最終的にアメリカのスミソニアン協会に寄贈されます。17世紀に発見されて以来、権力や富の象徴として崇められ、マリー・アントワネットをも巻き込んだ青いダイヤは、アメリカ国立自然史博物館で次の登場が来るまで眠っています。