―世界で木目金を伝える、情熱と技の架け橋―

1. 廣子(ひろこ)佐藤=ピヤノフスキー(Hiroko Sato‑Pijanowski)

– 日本の伝統技法を米国に紹介した現代の先駆者 –

  • 出身・拠点:東京出身、現在はアメリカ・ミシガン州在住
  • 略歴:1964年立教大学卒、1968年Cranbrook Academy of ArtにてM.F.A取得。
     1978年より米国ミシガン大学で教鞭を取り、現地ジュエリー界に大きな影響を与える。(ウィキペディア)
  • 杢目金との関わり:1980年代後期、米国でのワークショップ等を通じて木目金技法(伝統的非鉄金属の積層・鍛造技法)を紹介。
     その後、ポリマー木目金技術(Mokume-gane風の合成装飾技法)なども開発・出版した。(The Metropolitan Museum of Art, ウィキペディア)
  • 実績:全米での講演・ワークショップ開催多数。American Craft Councilフェロー(2000年)。
     作品はアート教育や工芸史において文献に引用されており、伝統技法の継承に大きく寄与。

2. アン・ビル・スタジオ(Anneville Studio)/Anneville Studio

– 米国南カリフォルニア拠点で木目金を教える日本人教員 在米工房系アプローチ –

  • 代表者:日本出身アーティスト(女性、氏名不明/非公開)
  • 拠点:カリフォルニア州チュラビスタなど複数拠点
  • 経歴:1991年からジュエリー/金属工芸を学び制作。1999年にM.F.A取得。
     2003〜2014年まで南西カレッジ(Chula Vista)にて4段階の金属講座を担当。(ウィキペディア, annevillestudio.com)
  • 杢目金との取り組み:2007年から北カリフォルニアの作家グループ(小川俊之ら)と共に、木目金技法の“伝統的手法による鍛錬と模様生成”を実践・教導。(annevillestudio.com)
  • 主な活動:米国にて木目金婚約指輪などの作品を制作・販売。定期的にワークショップも開催中。

3. 佐古 隆平(さこ りゅうへい/Ryuhei Sako)

– 米国で学び、木目金を純粋に追究する情熱の職人 –

  • 拠点:北米(カナダまたは米国)を拠点に活動中(詳細不明)
  • 活動内容:Billowing mokume-gane(流動的模様)の制作・受注、展示。日本人作家との学びに基づく独自技法開発。(lighthouse-kanata.com)
  • 備考:確実な活動拠点や作品詳細は公開情報が少なく、「どこの国で拠点を構えているか」については不確定です。

4. ジェームズ・ビニオン(James Binnion)との協働(補足)

– 日本国外の作家ですが、日本人と共に木目金技法を普及に貢献

  • 概要:米国在住の著名木目金アーティスト。日本人職人とワークショップや技術交流を実施している。
     一部活動には日本人アシスタントや共同制作スタッフが含まれており、広義では日本人との共同作業が継承されているとされます。(annevillestudio.com, James Binnion Metal Arts, Krikawa Custom Jewelers)
  • 注記:ビニオン自身はアメリカ人のため、日本人駐在職人ではありませんが、技法普及における文化交流の担い手として紹介します。

✨ まとめ:海外で羽ばたく日本人職人たち

  • 伝統と教育の架け橋:廣子佐藤氏は、米国の金属工房界に木目金技術を広く紹介し、教育・実践両面で後進を育成したパイオニア。
  • 地域に根ざした継承:Anneville Studioの日本出身作家は、米国でワークショップを通じて技術を繋ぎ、地域コミュニティに根付かせています。
  • 新たな探究者たち:佐古氏は、北米を拠点に自身の表現を追求し、木目金を“純粋な技法”として極めようと挑戦中。
  • 文化交流の拠点:James Binnionをはじめとする日米協働の場は、現地での学びと実践の“場”を提供しています。日本人作家の活動は、今まさに世界の工芸・ジュエリー文化を豊かにしています。

💡 不確定情報について

  • 佐古隆平氏の拠点国や代表作の所在など、公開情報が少ないため不明です(記載は「不確定」とさせていただいています)。
  • Anneville Studio代表者の氏名は公式公表されておらず、講師としての経歴の一部のみ確認できたため、「日本出身」であるものの、詳細なプロフィールは「不確定」にとどめています。