結婚指輪は左手の薬指に必ずはめるのか?
はっきりとした起源はありませんが、日本では結婚指輪は左手の薬指にはめるようです。これは世界共通の決まり事なのでしょうか?
ほとんどの結婚指輪に関するサイトでは、1614年に定められた『ローマ典礼儀式書』に“結婚指輪は今後、左手にはめるべし」と定められたとの記述があるから、と解説されていました。はたして絶対に左手の薬指に結婚指輪をするものなのか疑問に思いました。というのもスペイン人の結婚式のビデオを見せてもらったところ、結婚指輪の交換を新郎も新婦も右手にしていたからです。
そこで日本のカトリック中央協議会が発行している、ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版)やカトリック儀式書 結婚式を読んでみると、どこにも左手の薬指に指輪をするという表記が見られませんでした。更に調べると多くの国民がキリスト教の国であっても、結婚指輪は左手オンリーではないことが分かりました。
アメリカやフランスなどはプロテスタント系の国で、結婚指輪は左手にはめる場合が多いです。一方、スペインなどカトリック系の国では、結婚指輪は右手にする場合が多いようです。宗派による違いがあるのかと調べると、ドイツ、ノルウェイ、スエーデン、フィンランド、デンマークは同じルター派ですが、ドイツ、ノルウェイでは右手に、それ以外は左手に結婚指輪をするようです。結局のところ、その国の習慣に従って、結婚指輪をはめる手が決まっているということでした。
いずれにせよ結婚指輪は、身に着けてることに意義があるのでしょう。必ず指にはめるというだけでなく、木目金の結婚指輪なら、ネックレスに通してペンダントトップというのもおしゃれな着け方です。