西陣織
日本の花嫁さんの美しさを輝かせるのは、結婚指輪だけではありません。絢爛な日本の工芸品は、和の国日本のお家芸とも言え、手先が器用な日本の職人さんが織りなす手作りの美が花嫁さんを応援します。その一つが西陣織(にしじんおり)です。日本ばかりでなく世界でも非情に高く評価されてい西陣織は京都の先染め織物で、応仁の乱時に西軍が本陣を置いたことが名前の由来となっています。現在は西陣という地名はなく、上京区や北区など京都市街の北西部あたりです。仕立てられた花嫁衣装の色打ち掛けや、引き振袖は、艶やかで、指輪の輝きをより引き立たせる主役とも言えるでしょう。童謡「花嫁人形」の歌詞にもあるような金襴(きんらん)や緞子(どんす)の帯は、究極の手作り芸術です。指輪に込めた愛の誓いを演出する結婚式のお色直しの衣装替えは、列席された方々への感謝の気持を表すパフォーマンスです。最近では派手婚をあまり見かけなくなりましたが、神前での式には白無垢の西陣織、披露宴では、白無垢入場の後、お色直しには、西陣織の色打掛というゴールデンパターンは、手作りの日本の美のファッションショーを見ているようで大変華やかになります。経済状況は以前厳しいものの、一生に一度の結婚式では、大和なでしこの美しさを楽しませてほしいものです。