クレオパトラ

絶世の美女と伝えられているクレオパトラが、当時「世界の道はローマに通じる」と言われるほどの絶頂期であったローマ帝国の皇帝カエサルやアントニウスを魅了した、という事実はあまりにも有名です。

ローマ皇帝から贈られたと伝えられている古代ローマ様式のインタリオリングに彫られている女性は、クレオパトラと言われています。彼女の美貌は、その金の指輪に彫られている横顔からも想像できます。

しかし華麗な支配者としての誇らしさを想像させる黄金の輝きと共に、その指輪に秘められた2000年の歴史には、権力争いの闇の一面をも想像してしまいます。フランスの哲学者ブレーズ・パスカルは、彼の著書「パンセ」の中で、「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」(※注1)という一文が出てくるほど、人間の歴史において注目された女性はいません。カエサルとクレオパトラの結婚指輪とも考えられているこのインタリオリングに、指輪の持つ永遠の不思議な力を感じてしまうのは、私だけではないはずです。私達がお勧めしている木目金の指輪(結婚指輪)にも、「愛の誓い」の瞬間を永遠に刻む力があると思っています。

※注1

■パスカルの『パンセ』フランス語原文

Le nez de Cle’opa^tre : s’il eu^t e’te’ plus court, toute la face de la terre

aurait change’e.

■日本語直訳

もしもクレオパトラの鼻がもっと短かったなら、大地の全表面は変わっていただろう。