マリリン・モンロー

結婚指輪はどちらかと言えば実用的で華やかさはありません。しかしアメリカのハリウッド女優として時代をリードしたマリリン・モンローの結婚指輪は、その後の結婚指輪のデザインに大きな影響を与えました。

その指輪とは、35粒のダイヤモンドを並べたプラチナ製のエタニティリングです。エタニティリングとは、「永遠のリング」という意味で、指輪を一周するように途切れなく宝石が並んでいます。松井秀喜選手やイチロー選手が所属するニューヨーク・ヤンキースの名プレーヤーであったジョー・ディマジオが、結婚指輪としてマリリン・モンローに贈りました。

エタニティリングは、宝石をつかむ爪がなく、シンプルで着けやすいデザインですが、ズラリと外周をダイヤモンドで飾られていれば実にゴージャスな結婚指輪といえます。「終わりがない≒永遠」を意味するエタニティをダイヤモンドで表現するとは、さすが大リーガーと言えます。1954年、彼女が28才の時の結婚でした。

新婚旅行では、日本を二人で訪れています。当時人気の絶頂だった二人に対する日本国民の歓迎は、大々的でした。ダイヤモンドの結婚指輪はきっと彼女の左手薬指で誇らしく輝いていたでしょう。ダイヤモンドならずとも、木目金の手作りの結婚指輪の輝きも、エタニティ=永遠です。