ダイヤの1カラットってどのくらいの大きさ?

木目金で作った婚約指輪や結婚指輪の中にはダイヤモンドをデザインした手作り指輪も多いのですが、ダイヤモンドの大きさの単位であるカラットという言葉について聞いたことはあるものの、「カラットという単位は、長さでしょうか?それとも重さでしょうか?」とお尋ねすると、ほとんどの方が首を傾げます。

このカラットという単位は、重さを表し、1カラット=0.2gと決められています。

かつて海運貿易が広く行われていた19世紀、宝石の重さを測るために、分銅として使われていた植物の種子がありました。その種子とはインドから中近東、地中海で栽培されていた黒色のいなご豆(Ceratonia Siliqua)です。ギリシャではこの豆をキャラテイオン(keration)と呼んでいました。この名前が共通の名前カラットになります。キャラテイオン一粒の重さは、約0.2gでした。植物の中では珍しく、種子の大きさにばらつきが少なく均一あったため、天秤用の分銅にするには適していました。しかし植物の種ですから、湿度など自然条件によって微妙な重さは違いました。たとえば、エジプト:1カラット=0.1917g、フランス:1カラットが 0.2055g、イギリス:1カラットが 0.2053gといった具合でした。

そこで1905年、重さや長さの基準を統括するthe Congress of Measures and Weights(直訳:度量衡会議)において、1カラット=0.2gと定められます。この決定によってカラットは、ダイヤモンド取引の国際単位になりました。