家族礼儀と結婚

「親しき仲にも礼儀あり」ずいぶんと使い古された言葉のようにも思えますが、現代の社会にあっても日本の礼節は、見え隠れしながらも生き続けています。

礼儀の本質は、相手への思いやりを表すことです。結婚をするということは、それまで違った環境で暮らしてきた二人がお互いを認め合って、共同生活を始めるということです。

結婚前は、手作りのお弁当持参でデートはするものの、お互い帰る家があれば、「じゃあ、またね」と別れてそれぞれの家路につきます。しかし結婚すれば帰る家はひとつですし、毎日二人で過ごすことになります。上手くやっていけるかという不安は誰にもつきまといます。

木目金の婚約指輪や結婚指輪のご相談に来られるお客様から、結婚生活を上手くするためには?というアドバイスを求められることがあります。私達は、指輪の相談方々、お互いの実家を訪れて相手の家の仕来り(ルール)を見学することをお勧めしています。結婚後の共同生活をスムーズにするための根回しとして大変有効だからです。まず服装ですが、訪ねる前に聞いてみると良いでしょう。

初回の訪問は正装が基本です。しかし相手のお宅が、普段着で問題ないということであれば、ラフにならない程度のカジュアルな服装でも良いでしょう。そこを逆に押して、スーツ姿でいくと「なんだ普段着でイイって言ったのに…。」となりかねません。相手の親御さんの呼び方もちょっとした気配りが必要です。いきなり馴れ馴れしく「お父さん、お母さん。」では「まだ結婚しているわけでもないのに…。」と思われる可能性もありますので、「○○さんのお父様、お母様」から始めると良いでしょう。社会で認められて結婚する前に、まず二人がお互いの実家で認められることは、その後の人間関係を築く上でとても大切です。