手作りの結婚指輪は生涯の記念

長年愛用したものというのは、いい味を出しますし、なかなか手放せないものです。古いところから言えば、茶道に使われる古伊万里の茶碗です。見た目として派手ではないごく普通の椀であっても、テレビのお宝鑑定団番組に登場すると、驚きの高額鑑定結果が出る「イイ仕事」をしている茶碗などは、その極みと言えます。

そこまでいかなくとも、小学校に入学した時から愛用している年期の入ったペンケースとか、祖父が入学祝いに買ってくれた万年筆、あるいは長年履き続けている登山靴など、そのモノに思い出が重なると他の人にとってはどうでもいいものが、自分には二つとない宝物になっているという心情は、きっとご理解していただけるはずです。ましてや結婚式の時に交わした結婚指輪であればなおさらです。少々倦怠期気味のミドルエイジカップルであっても、長年指にはめてある結婚指輪を見ると、「今度の週末には、二人でどこかに行ってみようかなぁ…。」などと考えが及ぶものです。シンプルなデザインで、指にはめていても邪魔にならないものであれば、外すことなどほとんど必要無いですね。たとえば木目金の結婚指輪であれば、出しゃばらずかと言って表面の美しい文様は、見ていて飽きがきません。二人にとって値段の付けられない唯一無二のお宝と言えますね。