爪あり指輪のメンテナンス
結婚指輪の話という流れからちょっと離れますが、大切な婚約指輪を大事にするために少しお話しておきましょう。
結婚指輪には、美しさとシンプルなタフさが求められるけれど、婚約指輪の場合は、アニバーサリージュエリーとして繊細さと美しさがキーポイントと言えるでしょう。
いつまでも輝きを失わせないためには、指輪のメンテナンスを知っておくべきでしょう。シンプルな形状の金属の指輪、木目金やプラチナ、ゴールドであれば、セーム革や柔らかい布で拭く習慣的にしておけば、輝きを保つことができます。
それに比べて婚約指輪は、爪があるデザインのものが多いため、布で拭けば良いというわけにはいきません。指輪に傷がつくのが心配で、ジュエリーケースに入れたままでは、本末転倒ですから、機会があれば身につけたほうが、ご主人も喜ぶはずです。
石座以外は指輪専用のポリッシュ剤(専用クリーナー)を使って拭くことができますが、石を固定してある石座と爪は、細部にホコリが入る場合があります。中性洗剤を含ませた子供用の柔らかい歯ブラシでやさしくブラッシングしてホコリを浮き立たせ、水でよくすすいだ後、柔らかい布で水分を拭き取ると表に見える汚れは取れます。ダイヤモンドは傷がつくことはありませんが、静電気や油脂汚れでホコリが付きやすいです。
複雑な爪の奥の汚れが目立ってきたら指輪を購入した宝石店に持って行き、本格的に超音波洗浄器で洗ってもらうこともひとつの方法でしょう。ただしトパーズやエメラルドなど衝撃に弱い石を超音波洗浄器を使って洗うことはNGです。
宝石や金属の特性を知り、指輪の輝きと感動的な思い出を長持ちさせることは、新鮮な気持ちであり続ける結婚生活につながります。