結婚指輪の歴史

指輪の物語をたどれば、遥かギリシャ・ローマ時代にまで逆上ることになります。天文学から動植物まで様々な知識について記されている大プリニウス著「博物誌」に、指輪に関する記述があります。

当時は唯一の紋章として書類を封印する際に、指輪の文様で封蝋(ふうろう:閉じ口にロウを垂らし、固有のしるしで閉じる)用いらた他、賭け事などの証文として、粘土板に指輪を押し付けて、サイン代わりに使っていたこともありました。その他、

貿易の際にその証として鉄製の指輪を交換していたという記述もあります。

更に、今と同じように、結婚の際にも約束のしるしとして、指輪を交換していたとも記されています。

後々、素材は銀や金に変わりますが、やはり約束のしるしという意味は引き継がれていきます。宗教改革の創始者と称されるマルティン・ルターは、聖書のドイツ語訳を行なったり、ドイツ語の賛美歌を作ったことでも有名ですが、結婚指輪にも多大な影響を与えています。元修道女であったカタリナ・フォン・ボラと結婚したことで、牧師も結婚してよいという伝統を作ります。その際に交わしたギメルリングは、その後信徒の間に広がり、結婚指輪が一般化するきっかけになりました。ギメルとは双子という意味です。手作りの2連の指輪には、愛の言葉が刻まれています。このような歴史を経た結婚指輪というものは、1600年代から伝わる由緒あるものと言えます。木目金の結婚指輪もまた、日本の歴史に残るギメルリングとなるのではないでしょうか。