エリザベス女王(世界最高の宝石)
木目金の結婚指輪は、丁寧な職人の手作りで長年連れ添うパートナーの誓いの品としていつまでも、左手の薬指で輝きますが、今回は、女王として輝き続ける女性についてお話しましょう。
主人公は、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の女王であり、イギリス連邦王国(16か国の主権国家)の君主であると共に、イギリス連邦およびイギリスの王室属領と海外領土の元首でもあるエリザベス2世です。
1952年2月6日の即位以来、既に60年以上もの長きにわたって、女王の座にあります。いわゆる大英帝国時代に世界中から集めた宝石で飾られた宝飾品のコレクションは、歴史的にも非常に価値あるものです。中でも君主の「十字章付きの純金製の笏(しゃく)」には、ダイヤモンド333個をはじめ、ルビー、エメラルド、サファイアが散りばめられています。さらに1953年、現エリザベス2世の戴冠式用に、ダイヤモンド約3,000個、ルビー、エメラルド、真珠、サファイアが配された王冠は、この国の繁栄を示す比べ物にならない宝といえるでしょう。
しかし英国王室にはさらに輝く宝があります。というのも女王自身がシルバー・ジュビリー(在位25周年)ゴールデン・ジュビリー(在位50周年)、更にはダイヤモンド・ジュビリー(在位60周年)を迎えてもなお健在で輝きを持っているからです。エリザベス女王自身が、この国の宝石の極みと言えるのかもしれません。